彼此ともつかぬ場所


2009年11月の更新履歴 [前月]  [次月]

2009/11/16
かえりみち] 
2009/11/16
銀色の守護者] 前書き
2009/11/16
銀色の守護者] 
2009/11/16
銀色の守護者] II
BACK|全1頁|NEXT

かえりみち] 

 概要:  車一台がやっとの細い路地は、不気味なほどに静まり返っていた。 建物の影が、道路を黒々と染め上げている。日陰に足を踏み入れると、思った以上に涼しい風が、友成の身体を包み込んだ。首筋の汗がみるみる引いてゆくのを感じて、友成は大きく息をついた。 隣の駅までは、いつもの通学路の二倍近い距離を行かなければならないため、何か特別な理由でもない限り、この道を使うことは滅多にない。こんなに涼しいんだったら夏の間...

銀色の守護者] 前書き

 概要: 【文庫本17頁・初出2014/1/10】その時僕は、閉鎖されている筈の廃墟の扉がうっすらと開いていることに気がついた。脱力系(?)ゆるSF。...

銀色の守護者] 

 概要:  住宅街から少し外れた山の中を、ひっそりと抜けるこの小道には、昔、電車の線路が敷かれていたらしい。もしもそれがまだ現役だったら、電車通学ができたかもしれないのに。うら寂しい道を一人とぼとぼと歩きながら、僕は溜め息を一つついた。 休みの日など、『廃線跡を訪ねて』なんて本を持った人が、苔むした電柱や崩れかけたホームの跡を見ては、「おお」とか「ああ」とかいちいち感動しながらカメラを向けているのに出くわす...

銀色の守護者] II

 概要: 「……今度はあまり驚かへんねんな」「いや、だって、今更、宇宙人も異世界人も、あまりインパクト変わらないっていうか……」「あ、まあ、そうか……」 もっと驚いたほうがよかったんだろうか、僕が見ている前で、トモミはがっくりと肩を落とした。そのまま力無くうなだれ、くずおれるように地面に膝をついたかと思えば、なんと、さっきとは打って変わって明るい声で「ジャーン」と効果音を言いながら、ぴょんと立ち上がった。「さて、...
BACK|全1頁|NEXT